メタボ脱出と西田幾多郎

 遅い起床。寒い新年の朝。
 まずは雑煮を「うまい、うまい」と言いながらたらふく食べて、初詣に出かける。10円玉1枚を賽銭箱に放り込んだところで、何を祈ろうかと思案する。ふと最近とみに出てきたお腹が気になっていたことを思い出し、「メタボ脱出」を祈りつつ二拝二拍手一拝。これで大丈夫だと、すがすがしい思いで本殿を後にした。その後、境内に設けられたテントの横を通る。すると、そこに大書された「ぜんざい」の文字が。ああ。境内に吹く寒風に冷え切った身体には、その文字列は酷というもの。思わず「一杯下さい!」と言ってしまった。これでは「メタボ脱出」は夢のまた夢だ。
 その後、お年始で親族と顔合わせ。互いに近況報告などしてなごんでいたら、子どもたちの発案で突如親族で大「UNO」大会が始まった。当初は紳士的にゲームが展開していたが、試合が進むにつれ、みな勝利へ向けて必死になりはじめる。連続スキップされてうなだれる孫、ドローフォーカードを出されて頭を抱えて絶叫する祖母、「ウノ!」と勝ち誇ったように叫ぶ叔父。UNO一つでこれほど盛り上がれるとはすばらしい。まさに日本の正月である。
 さて今年最初の読書は、西田幾多郎著『善の研究 <全注釈>』からスタート。昨年末から思考中の主題をもっと考える必要に迫られ、読むことにした。小坂国継氏による詳しい注がある講談社学術文庫版を選択して読んでいるが、この注が実にすばらしい。大変勉強になる。
 今回は焦らず、時間をかけてじっくり読んでいこう。