2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

メスメルの桶のカラー写真

有名なメスメルの桶(バケ−)のカラー写真を見つけた。現存する唯一の桶とのことである。せっかくなので、紹介しておく。 写真はこれです。 うわー、すごい迫力だ。 なお、引用元のサイトはこちら。 メスメルは、この桶を使ってどのように治療していたのだろ…

ベアー、コノーズ、パラディーソ著『神経科学−脳の探求』を読む

連続講義のために、教科書的な本をいろいろとあさっている中で良書を見つけた。 ベアー、コノーズ、パラディーソ著『神経科学―脳の探求』。邦訳は西村書店から2007年に刊行。原著第3版をテキストにしている。訳者は加藤宏司、後藤薫、藤井聡、山崎良彦といっ…

オウィディウス著『恋愛指南』を読む

私が指導で関わりを持っている研修医Y君は、彼女募集中である。仕事も勉強も熱心に取り組む好青年なのだが、まじめでひっこみ思案な性格が徒になって、なかなか良い女性と出会えないようだ。 本人も気にしているようで、「どうしたら彼女できるでしょうね、…

プラトン著『パイドン』を読む

プラトン著、『パイドン』を読んだ。岩田靖夫氏の訳になる、1998年の岩波文庫版で。 死刑直前に、ソクラテスが弟子達とかわした「魂の不死」についての対話を描いた本。 ソクラテスが、シミアスと対話する中で重要なことを語っている。 本当に哲学にたずさわ…

ロスタン著『シラノ・ド・ベルジュラック』を読む

光文社古典新訳文庫におさめられている、渡辺守章氏の訳でシラノ・ド・ベルジュラック を読んだ。 原書は1897年刊。この新訳は2008年刊。 文句なしの一冊だ。 大きな鼻をもった醜い容貌の主人公、シラノ。 シラノは自分の大きな鼻ゆえに、強い劣等感を持って…

「晶文社が文芸部門閉鎖」というニュースを知って

いつも愛読している「海難記」というブログで知ったニュース。植草甚一さんの本と「サイのマーク」で知られた晶文社が、どうやら「学校案内」などの本の発行に特化して、文芸部門を閉鎖するらしい。そして一般書、文芸書は在庫売り切りで終わり、なのだとい…