2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

世界がわかる現代マネー6つの視点

先日、「金融史がわかれば世界がわかる」という本のレビューを書いた。倉都康行著『金融史がわかれば世界がわかる』 - Gabbardの演習林−心理療法・精神医療の雑記帳 この本が非常に印象深かったので、この著者、倉都康行氏の最新刊も買って読んでみた。 前作…

ビジネスの倫理学

先日、ビジネス・エシックスの欧米のテキストを取り上げたが、やはり日本語で読める本も取り上げておきたい。 現時点では日本語で読めるビジネス・エシックスに関する入門書が少ない中で、重要な領域を網羅的にわかりやすく解説しているという点で価値ある書…

倉都康行著『金融史がわかれば世界がわかる』

先日米国のサブプライムローン問題から生じた金融不安についてエントリーを書いた。 サブプライムローン問題と精神分析の復権の可能性 - Gabbardの演習林−心理療法・精神医療の雑記帳 その後世界のマーケットはかなり不安定な様相を示したが、米欧の中央銀行…

大庭健、井上達夫、川本隆史他編『現代倫理学事典』

なんだかしっかりした記事を書こうとすると推敲に時間がかかってしまって、ああでもないこうでもないと書き直しているうちにページの更新をしないままに日が過ぎてしまった。当初の目的としてはもう少し気楽に発想メモや備忘録として活用しようというアイデ…

サブプライムローン問題と精神分析の復権の可能性

米国のサブプライムローン問題に発した金融不安が日増しに大きくなってきている。現在のところマスコミの報道では「株価の下落」といった表面的な事象だけが報道されることが多く、その問題の深刻さに対して多くの国民の注目は集まっていないようだ。 米国の…

ケースメント「Learning from our Mistakes」を読む

偶然ケースメントの新刊「Learning from Life」という本が出版されていることを知った。Learning from Life作者: Patrick Casement出版社/メーカー: Routledge発売日: 2006/10/05メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る さっそく注文し…

ビジネス・エシックスの教科書を読んでみた(2)

ビジネス・エシックスの教科書のサマリーをもう少し続ける。 今回は2章の「汚れた手」。 2 汚れた手 マキャベリは君主論で、悪い人間にかこまれる中で一人だけ「良い人間」でいようとすると、最後には破滅が待っていると述べた。誰しも良い人間でありたい…

ビジネス・エシックスの教科書を読んでみた

これが選んだ教科書。Business Ethics: Problems and Cases作者: Damian Grace,Stephen Cohen出版社/メーカー: OUP Australia and New Zealand発売日: 2004/10/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る昨日の文献でおおまかにビジネス…