2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

九州へ船で向かう

連休は旅に出ることにした。 フェリーで九州へと向かう。早朝、修学旅行生を降ろすために、船は松山に寄港した。そのしばらく前に目覚めた僕は、船窓の桟に肘をついて、朝焼けに染まる海辺の風景を眺めた。海岸線に小さな漁村が点在し、それぞれの港から何艘…

村上陽一郎著『歴史としての科学』を読む

村上先生のなかなかに読み応えのある論文集。科学史を鳥瞰しつつも、たとえば第一章では「自己」についての厳密な議論を繰り広げる、その視点移動の自在さと、議論の進め方、そして開かれた思考態度が大変参考になった。 印象に残った一節を。 今仮に、英語…

ヘーシオドス『仕事と日』を読む

論文がほぼ完成したこともあって、少し気持ちに余裕がでてきた。そこで仕事とは全く関係のない本を読むことにした。選んだのは、紀元前8世紀ギリシャの詩人、ヘシオドスの『仕事と日』。 ヘシオドスは、遊び人の弟ペルセースに対して勤勉を勧めたり、怠惰を…

論文を書く自分を励ます

ずっと一つの論文を書いていた。家にいても職場にいても、頭の隅でいつもぼんやりとその主題のことを考えていた。考えていると、ふと頭の中に、あるアイディアが浮かぶ。それを書き付ける。しかしその文を読み返してみると、何だか納得がいかない。もっと適…