2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

プラトン著『ティマイオス』

ヨーロッパ思想の発展に決定的な影響力を与えた、プラトンの代表作の一つ『ティマイオス』を読んだ。プラトン全集12巻所収。訳者は種山恭子氏。岩波書店から1975年刊。 冒頭にソクラテスは出てくるが、すぐに引っ込んでしまい、その後ほぼ全編にわたってティ…

チャールズ・テイラー著『<ほんもの>という倫理』

自分自身に忠実であろうとする、つまり「ほんものauthenticity」であろうとすることの倫理的意義を問い直した一冊。翻訳は2004年、産業図書から。原書は1991年刊。著者チャールズ・テイラーは、「これからの正義の話をしよう」で一躍有名になったマイケル・…

フロイト著『無常』 

フロイト全集14巻(岩波書店)の『無常』(本間直樹訳)を読む。1915年執筆、1916年発表の小品。 フロイトは友人(ザロメと推測されている)と詩人(リルケ?)とともに、「花咲き乱れる夏の風景のなかを散歩」した。その際、詩人が「自然の美しさ・・・を…

聖アウグスティヌス『告白』

あけましておめでとうございます。 昨年は7月頃まで断続的に更新していたものの、いったん中断し、しかし12月から発作的に再開するという気まぐれなホームページ運営となりました。おそらく今年も、昨年同様、気ままな更新になると思いますが、お暇であれ…