2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧
なんだかめちゃくちゃ業務が忙しいのと、書き物に追われていて、ブログ更新もままならない。 ということで、今回は手短かに読書録だけを。 最近アメリカをテーマにいろいろと本を読んでいるが、その流れで香川知晶著『生命倫理の成立―人体実験・臓器移植・治…
週末は保育園の卒園式であった。卒園文集に寄せたメッセージ、せっかくなので一部を変えて転載しておく。 Yへ−やがて20才になる6才の君に− 卒園おめでとう。 けんめいにお母さんのおっぱいを吸っていた君が ここまで大きく育ってくれたことに感謝している…
私の診療机の引き出しには、いつもお菓子がしまってある。おなかが空いてくると、おちついて診療に集中できなくなるので、そんなとき口に入れるお菓子が必要なのだ。 「なのだ」なんて肩に力を入れて言うほどのことではないと分かっているけれど、診療の合間…
その後の読書など。 先日読んだ仲正昌樹著『集中講義!アメリカ現代思想』が印象深かったこともあり、同じ著者の『「不自由」論―「何でも自己決定」の限界 』『集中講義!日本の現代思想―ポストモダンとは何だったのか』を読んだ。この著者の情報処理能力は極…
スコット・フィッツジェラルド(1896-1940)著、村上春樹訳、『グレート・ギャツビー』。1925年刊。村上訳は中央公論新社から2006年に刊行された。 すばらしい一冊だった。 『グレート・ギャツビー』は「喪失」の物語、だと紋切り型の紹介文でよく言われる。手…
その後の読書など。 フィッツジェラルド著、村上春樹訳『グレート・ギャツビー』、一回読んで感激し、現在じっくり二回目に取り組み中。香り高い訳文がすばらしい。感想は日を改めて。 その他、いくつかざっと。 魚津郁夫著『プラグマティズムの思想』。2006…
あまりのベタさ加減におもわず食いつく。このネタ。 http://mainichi.jp/select/wadai/graph/20090311/?link_id=RSH02 非常に興味深いニュースだ。 というのは、このニュースに現れる人たちの発言を追っていくと、御霊信仰に典型的に見られる人間心理の布置…
引き続きアメリカ関連。思想書に少し飽いたので、アメリカらしい文学を読んでみようと思ったものの、何にしようかとふと悩む。書棚を物色して、フォークナーとどちらにしようか迷ったが、結局フィッツジェラルドを読むことを決めた。 昔、といっても20年ほ…
今日もまた『アメリカのデモクラシー』(岩波文庫)を読み進める。松本礼二氏の訳がすばらしいこともあって、非常に面白い。興味深い点を引用していく。 トクヴィルは、アリストクラシーからデモクラシーへ進むのが歴史的必然だとみなしており、デモクラシー…
ここのところ、ちゃんとした記事を書こうとしすぎている気がしてきた。 もっと気楽に思いつきを書いて、発想をふくらませるエネルギーを得ることがブログの目的だったのだから、しばらくお気楽モードの記事に戻すことにします。 ということで、現在アメリカ…
まったく予期していなかった土居健郎先生の新刊である。タイトルは『臨床精神医学の方法』。2009年1月30日、岩崎学術出版社刊。ここ10年ほどの講演録を中心に集めた一冊である。出版を知るなりすぐ注文し、土居先生の新刊を手にできる幸せをかみしめつつ読み…