2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

そして神戸の精神神経学会(2)

精神神経学会の二日目。昨日のようにくだらないネタをいれる時間がないので、ざっとまじめな感想だけを。 国際シンポジウム『The Hoped Horizon of Psychiatry』 午前中は、昨日からの流れで、国際シンポジウム『The Hoped Horizon of Psychiatry』に参加し…

そして神戸の精神神経学会

現在、神戸で開催されている精神神経学会に参加中。会期は三日間だが、都合で今日と明日のみの参加。 ここで敢えて告白しておく。僕の好きな音楽のジャンルは、ムード歌謡である。そしてカラオケの十八番は「敏いとうとハッピー&ブルー」の『よせばいいのに…

盆の本

10月からある大学で、「臨床精神医学」というタイトルの連続講義をする予定があり、最近はその準備にかかりっきりです。「臨床精神医学」というタイトルではあるのですが、力動精神医学の全体像をおおまかにつかんでもらうことを目的にしています。このレク…

パブロフの犬の恐怖

僕は携帯電話が嫌いだ。 だから基本的に病院から貸与される業務用の電話しか持っていない。 なぜ携帯電話が嫌いか。これは、多分医師の皆さんなら同じだろうと推測するが、病院からの呼び出し電話の受信を繰り返しているうちに、嫌いになったのである。 夜、…

バターフィールド著『近代科学の誕生』を読む。

バターフィールド著『近代科学の誕生』。1957年刊。訳本は1978年に講談社学術文庫から、上下2冊で出版された。 この本を読んだ理由は、メスメルの動物磁気が登場した時代背景を確認したかったから。 科学革命における重要な人物とその発見について、歴史的…

クロード・ベルナール著『実験医学序説』を読む

クロード・ベルナール著『実験医学序説』を読んだ。三浦岱栄先生翻訳の岩波文庫版を手に取る。原書は1865年刊。訳本は1938年刊だが、1970年に改訳版が刊行されている。 ところでこの本、これが実にすばらしいのだ。科学的な方法論への信頼を基礎にして、実験…