『しっとりチョコ』で煩悶後、ブルボン『ルーベラ』で診療の質向上
私の診療机の引き出しには、いつもお菓子がしまってある。おなかが空いてくると、おちついて診療に集中できなくなるので、そんなとき口に入れるお菓子が必要なのだ。
「なのだ」なんて肩に力を入れて言うほどのことではないと分かっているけれど、診療の合間にクッキーなんかつまんでいるのを看護師さんに見つかると、たいてい笑われてしまうので、やはりここは「なのだ」を使って必要性を強調しておきたい。改めて言う、診療上、お菓子が必要なのだ。どん!(机をたたく音)
ところが、今日、そのお菓子が切れてしまった。
これは困った事態である。
診療の質が低下するではないか。
そこで昼休み、看護師さんに「診療の質向上のためにでかけてきます」と声をかける、ことまではしなかったが、ともかく春風の吹く中、近くのスーパーへといそいそ仕入れに赴いた。
スーパーへ入るなり、お菓子売り場へ直行。そこで特売で山積みされているお菓子を発見。おお、今日の特売は「しっとりチョコ」という名前のお菓子だ。パフ生地にチョコをしみこませたような商品で、なかなかおいしそうに見える。いままで見たことがないパッケージだが、こりゃうまいんじゃないか〜、と思わず手が伸びる。
しかしふとあることに気がついて、その手が止まった。
製造している会社の名前が、リスカ株式会社なのだ。
「リスカ・・・」と思わず絶句。
リスカ株式会社 - おいしさのハートランド*1
よく見ると、いくつか商品が並んでいる。リスカの「しっとりチョコ」だけでなく、「しっとりきなこ」、「うまい輪めんたい味」や、「幻の牛丼」なんてのもある。どうやら「リスカフェア」らしい。
どれもすこぶるうまそうなのだけれど、リスカのしっとりチョコ、って診療の合間につまむには、ちょっと重すぎて手が出ない。商品自体はきっとよくできているのだろうが、精神医療に携わる人たちには売れないんじゃないでしょうか。
仕方なくリスカフェア会場を離れて、近くの棚に置いてあったブルボンの『ルーベラ』を買って、いそいそ病院へ帰ることに。おかげで午後の診療はつつがなく終えることができました。ありがとう、ブルボン。